ラムダダイオードの
電圧ー電流特性グラフの実験



トンネルダイオードを捜している中で、同じ負性抵抗素子として、ラムダダイオードという物を見つけました。
今は、トンネルダイオードより、こちらの方が入手しやすいかもしれません。
これも、トンネルダイオードと同じように、グラフを描かせてみる事にしました。



MA522の特性

最終的な回路図は左のような回路図になりました。
ラムダダイオードはMA520とMA522が入手できましたが、残念ながら、MA520の方は、データシートが手に入らず、詳しい特性は解かりませんでした。
外観は、上の絵のようにトランジスタと同じようなパッケージです。

特性は、トンネルダイオードと比べ、電圧が一桁高く5V以下ー電流は、逆に0.5mA以下と一桁低いようです。
実験には、トンネルダイオードで使ったのと同じトランス(6.3V:0.18A)を使いました。
整流用ダイオードは、トンネルダイオードの時と同様に、トランスの出力を半波にして、電圧0−9V(最高電圧6.3Vx√2≒9V)が加わるようにしています。
そして、R1でラムダダイオードに加わる電圧を調整しています。
ラムダダイオードに直列につながれているR2は、ラムダダイオードに流れている電流を電圧に変換してオシロスコープに表示するための物です。
オシロスコープには、X軸が電圧、Y軸が電流のグラフがあらわれます。
今回は、トンネルダイオードの回路と違い、Y軸とGNDが逆になっています。
正確には、トンネルダイオードの回路と同じにするのが正しいのですが、グラフが上下逆で見にくい事と、X軸の電圧に対してY軸の電圧が充分小さいので
Y軸とGNDを逆にしても、殆どグラフの形が変わらないので今回は逆にしました。
まずは、ブレッドボード上で基本回路を組み実験する事にしました。
ラムダダイオードを壊さないようにR1を選んで電圧を加えていきます。
今回は、トンネルダイオードの時とは違い、ブレッドボード上で、リード線を切らなくても発振しませんでした。
今回は、発振しないので、小さい部品を使ったり、足を短くしたりせずに、普通に配線しました。
ラムダダイオードは抜差し出来るようにICソケットを付けました。
また、オシロスコープのプローブも引っ掛けやすいようにチェックピンも取付けました。

X=1V/DIV:Y=10uA/DIV
MA522の測定画面

X=1V/DIV:Y=50uA/DIV
MA520の測定画面

FETによるラムダダイオードの電圧ー電流特性グラフの実験