タイマー/発振専用IC555の中身
データシートのタイマーIC555の機能ブロック図を
他の汎用部品で組んでみました
上の回路は、データシートにある機能ブロック図です。
各部は、
・コンパレータ
・RS−FF(Flip−Flop)
・インバータ
・トランジスタ
・コンパレータ基準用分圧抵抗
などで構成されています。
これらの部分を汎用部品で構成したのが下の回路図です。
2回路入りコンパレータIC(393互換μPC277)
TTLインバータ(74LS04)
TTL RS−FF(74279)
トランジスタ(2SC−1815)
コンパレータ基準用分圧抵抗
(5kΩがないので4.7k x 3個)
トランジスタのベース抵抗(10kΩ)
コンパレータの基準用分圧抵抗5kΩは、
一般的ではないのでE12系列4.7kΩにしました。
コンパレータは、2回路入りのコンパレータμPC277
がありましたのでそれを使いました。
データシートの機能ブロック図のRS−FFには、
Hi−アクティブとLo−アクティブのリセット端子が
2つ付いています。
普通、FFに付いているS(セット)、R(リセット)端子は、
他の(D、JK、CLK)入力に関係なく、強制的に
S=1ならQ=1、_Q=0
R=1ならQ=0、_Q=1
になります。
555内のFFも同じように強制リセットが必要なのか、
それとも、リセット付きJK−FFでも良いか迷いましたが、
機能ブロック図に近いRS−FFにしました。はじめ、
RS−FFをNANDゲート(7400)で構成しようと考えましたが、
R(リセット)入力が2つあり、IC1個では作れないので、
74279を使用する事にしました。
また、74279の入出力は、
2つの_S入力
_R入力
Q出力
ですが、RS−FFは入力の_Rと_Sを逆にしても
対称で同じ機能なので、入力を入れ替え、
2つの_S入力→2つの_R入力
_R入力→_S入力
として、入力の_Sと_Rを逆にしたので、出力も、
Q出力→_Q出力
として使いました。
また、RS−FF(74279)は入力が負論理なので、
インバータでコンパレータの出力を反転して入力しています。
最後に、トランジスタにベース抵抗を入れました。
トランジスタのベースは、インバータの入力より、
インピーダンスが低く、そのままではインバータに必要な
電流が流れないので抵抗を加えました。
できたところで動作するかどうか、555と同じようにLED点滅回路とブザー回路で試してみました。
555なら1つで済むところ、IC3個になってしまい、ミニタイプのブレッドボードは結構イッパイです。
一応それらしく動作しました。あらためて555の便利さを感じました。
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