LED1個点滅
(原理はシシおどし?)

回路図


NPN、PNPトランジスタを使った、LED点滅回路です。

電源をいれると、47kΩの抵抗を通して、
10μF電解コンデンサに電気が充電されます。
この時トランジスタ側は、2つのトランジスタのベースに
電流が供給されていないので、電流が流れません。

コンデンサに電気がたまり、NPNトランジスタのベース電圧を越えると、
NPNトランジスタの、B−E間に電流が流れはじめ、
C−E間が導通し、GNDに接続された状態になります。

NPNトランジスタのC−E間が導通すると、
PNPトランジスタのベースがGNDに接続された形になり、
PNPトランジスタのベース電流が流れます。

PNPトランジスタの、E−B間に電流が流れはじめますと、
E−C間が導通し、LEDに電流が流れ点灯します。

NPNトランジスタのベースに、電解コンデンサから
電流が流れている間は、2つのトランジスタのベースに
電流が供給される為、LEDは点灯しています。

電解コンデンサからトランジスタに電気を供給している間は、
NPNトランジスタのC−E間の抵抗が電解コンデンサ側に比べ、
非常に小さく電気が流れやすいので、電気のほとんどは、
トランジスタ側に流れ、電解コンデンサ側には、ほとんど
電気は流れません。

電解コンデンサの電気を使い切ると、NPNトランジスタの、
B−E間の電流が止まり、C−E間の抵抗が上がり、
電気を流さなくなります。

NPNトランジスタのC−E間の電気が流れないと、
PNPトランジスタのE−B間のベース電流が止まります。

PNPトランジスタの、E−B間のベース電流が止まると、
E−C間の抵抗が上がり、電気を通さなくなるので、
LEDに電流が流れなくなり消灯します。

そして、はじめの動作に戻って同じ事を繰り返し点滅します。

(※ バーチャル電子ブロックでは、LEDの後に47Ωの抵抗が入れないとLEDが焼けたようになり、動作しませんが、実際の回路では逆に、この抵抗が入ると回路のバランスが崩れて発振しません。)