ルーレットの原理
デジタルICによるLED10個の順次点灯回路を少し改造して、ルーレットの原理回路を作ってみました。 改造部分は、タイマーIC555を使った発振回路部です。 IC555の中身は、下の図のようになっています。 |
LED10個点灯回路の時には、電源をつなげば直ぐに順次点灯をはじめましたが、ルーレットの動作は、スイッチを押すと、動作を開始し、スイッチを押している間動作、スイッチを離してからも、しばらく回り続けてから止まらなければなりません。 そこで、5番ピン(コントロール電圧)に僅かな回路を付加する事で、この動作を実現しました。 原理は ・スイッチを押していないとき・・・強制的にコンパレータの分圧を100Ω抵抗でプルダウンし、発振停止状態に。 ・スイッチを押したとき・・・電源より100オームを通して分圧器に電流が供給され、コンパレータ回路が働き発振回路が動作する。この時、同時に電解コンデンサに電気が充電される。 ・スイッチを離したとき・・・電源から100Ω抵抗を通しての充電がなくなるが、電解コンデンサに蓄えられた電気により、分圧器がしばらく働き、コンデンサの電気のなくなり具合で、分圧器の分圧比が変わり、徐々に発振周波数が落ち、最後には発振が止まります。 また、出力と直列にピエゾ振動子と抵抗を入れて動作中に「ジー」という音が出るようにしました。 ※ピエゾ素子は、電圧を加えると伸縮して音を出す、圧電サウンダ ・ 他励振タイプと呼ばれるもので、発振回路の出力を接続するとブザー音が鳴ります。今回使った物はジャンク屋で買った物ですが、良く見ると「murata」と書いてあり、入っていた袋には、「ムラタ PKM17EPP−4002」とマジックで書かれていました。(07/06/15) |