バンドパスフィルタの分圧比
バンドパスフィルタのCとRの値が、
C=0.01uF、R=16kΩの時、
+入力端子に加えられる信号が1/3です。
私は、感覚として、CR並列のインピーダンスが
もっと低くなるよな気がしていました。
そこで、本当に1/3になるのか
分圧比を計算してみました。
やはり、分圧比は1/3になりました。
バンドパスフィルタは、Cの成分があります。
コンデンサの性質として、電流は進み、電圧は遅れます。
また、周波数によって信号の通り難さもかわります。
CR直列とCR並列は、微分回路と積分回路とも見れます。
この2つの回路の充放電の微妙なバランスで、
振幅が1/3にまた、進みと遅れを打ち消しあって
位相を0にしています。
ウィーンブリッジの発振回路の発振周波数は、
このバンドパスフィルタのCRで決まっています。
ここで、周波数が変わらないようにCRを変更すると、
分圧比を変えることができます。
この時、分圧比が1/2ですので、全体の増幅度は1にする為に、
非反転増幅回路の増幅度は2倍にします。
振幅も増幅度も小さくすると、
高い周波数で発振させたい時に有利です。
この時、分圧比が1/5ですので、全体の増幅度は1にする為に、
非反転増幅回路の増幅度は5倍にします。