鉱石ラジオの鉱石を拾いに行こう
『秦野市渋沢の鉱山跡で、鉱石ラジオで使える黄鉄鉱がとれるらしい』という情報を入手しました。 まさか、神奈川で鉱石ラジオに使える黄鉄鉱が採れるとは夢にも思っていませんでした。 自分で拾ってきた石でラジオを聞く為に、現地に行ってみる事にしました。 |
冒険の準備
現地の地図、電車、バスの時刻表などを調べました。
時刻表などは、変わりますので載せませんが、
ネット上で直ぐに調べられると思います。
装備
Dバック | 両手があくように、また、現地は当日湿っていて 物を置けませんでした。 |
長袖・長ズボン | 危険防止のため |
長靴 | ぬかるみや川の中でも大丈夫 |
道具など
スコップ | 土をすくう |
ザル | 余分な土を溶かす |
浅いプラスチックの皿(黒ポイ色) | 石と黄鉄鉱を分ける |
ウエットティシュ | 水道や拭くものがないから |
ビニール袋・大・小・沢山 | ぬれたものを入れたり、ゴミ入れ、 採った黄鉄鉱入れなどに。 |
その他 | 普通のお出かけに必要な、ハンカチや ティシュなど。 |
冒険のはじまり
小田急渋沢駅に着きました。 インターネットで調べてみると、鉱山跡は、渋沢駅から出ている『峠行き』というバスの、終点の峠バス停から行く事がわかりました。 鉱山跡は山の中なので、駅周辺でトイレや買い物などの用を済ませます。 |
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改札を出て直ぐのバスの連絡所で『峠行き』バスについて聞いてみました。 バスは、大山などの観光スポット行きの多い北口ではなく、南口から出ているという事でした。 ここで、峠バス停が載っている地図の付いた観光案内のを貰い、連絡所を後にしました。 峠バス停の載った地図は手に入れましたが、地図以外に『鉱山跡』についての情報を得る事は出来ませんでした。 |
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よく見ると、改札を出て直ぐの柱に峠行きバスのバス停の案内がありました。 | |
南口から見た風景です。 あの山の向こうに目的の鉱山跡があるそうです。 |
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駅の階段から見下ろした渋沢駅南口です。 写真ではわかりにくいですが、この先の通りを渡った向こうの方に小さくバス停が見えます。 |
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駅からバス停までの地図です。 | |
バス停に着きました。 バス停から渋沢駅を見た写真です。 時刻表を見ると、1時間に1本か2本しかありません。 あと40分ほど時間があるので、駅に戻って食事にします。 実際に行ってみようと考えている方は、ネット上で調べてみてください。 |
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バスが来ました。 ドアが1つの小さなマイクロバスです。 |
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峠バス停から鉱山跡までの地図です。 | |
@乗車時間は僅か10分、あっという間に峠バス停に到着。 | |
本数が少ないので、今のうちに帰りのバスの時間を確認しておきます。 | |
A冒険の前に、まずは近くの神社で安全祈願を。 | |
神社の裏では猫が日向ぼっこしています。 | |
冒険のはじまりです。 | |
B少し行くと、ミラーの所でガードレールに沿った道と、右に折れる道がありますが、ここは曲がらずガードレールに沿った道に進みます。 | |
Cまた、少し行くと、「松田篠窪→」と書いてあるカンバンを境に、右に上がる道と真直ぐな道に分かれますが、真直ぐな道に進みます。 | |
Dやがて道は、土と砂利の道になります。 | |
あたりは、静かで、喉かな風景が続きます。 | |
E砂利道が終わると、山道に入ります。 | |
余り人が入っていないのか、道の真中にも草が生えています。 | |
F少し歩くと川に突き当ります。 川には丸木橋が架けられていて、これを渡ります。 |
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後はひたすら川沿いを下流に歩いていくのですが、道が結構崩れて狭いです。 写真は、後ろを振り返って歩いてきた道を写しました。 右側が川で、狭いのがわかってもらえるでしょうか。 |
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所々写真のように崩れています。 | |
G歩いて15分程度で鉱山跡に着きました。 途中、同じような穴や、山を上に登っていく道もありますが、鉱山跡には、写真のような鉱山跡説明の看板がありますのでわき道にそれず、ひたすら川沿いを歩けば着きます。 |
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鉱山跡説明の看板 | |
情報では、黄鉄鉱は鉱山跡前の川で採れるという事なので、川に下りてみました。 川の壁はかなり崩れ地層が剥き出しになっており、上の道は削られて殆ど幅がありません。 |
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剥き出しの地層の白い層を見ると光るものが。 | |
近くで見ると、黄鉄鉱の粒がキラキラしています。 | |
地層の下には、土が堆積しています。 調べてみると、同じ色の土でも、硬い物、モロイ柔らかい物、粘土のような物がありました。 キラキラする硬い石をスコップで、叩いて割ろうとしたところ、スコップが曲がってしまいました。 (100円均一で買った品物) 硬い石は諦めて、モロイ土と、溶けて溜まっていいる粘土状の土から黄鉄鉱をを採る事にしました。 |
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スコップですくった土をザルに入れます。 | |
川で、土を溶かして洗います。 | |
溶かして残ったものを、皿に開けると、石ころに混じってキラキラと光るものが、・・・ | |
硬くて割れない石状のものは、家に持ち帰ってからトンカチで割ってみました。 | |
12月の寒空の中、土をすくっては洗い、すくっては洗いという作業を1時間(限界)続けました。 採れた石は、2mm以下の小さい物が殆どでした。 小さいものは、8面体で結晶が綺麗なのですが、鉱石ラジオには小さくて使えません。 鉱石ラジオに使える、みの虫クリップでくわえることのできる大きさの石は、3つだけでした。 |
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早速、採ってきた黄鉄鉱で実験です。 まずは、アンテナ線とアース線をつなぎ、普通のゲルマニウムダイオードで、感度が最大になる位置に調整しておきます。 |
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次に、ゲルマニウムダイオードを外し、ゲルマニウムダイオードのささっていた両端から線を出し、 片方を鉱石を固定している方へ、 もう片方を探り針につなぎます。 |
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小さい石は、みの虫クリップでくわえて実験しました。 針で石の上を探っていくと微かに音が聞こえる程度でした。 |
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大きい石は、みの虫クリップでくわえられないので、目玉クリップでくわえて実験しました。 針で石の上を探っていくと、こちらは比較的聞こえる場所が多く、音も小さい方に比べて良く聞こえました。 |
買ってきた鉱石と拾ってきた鉱石と何ら代わるところはありません。
高い交通費をかけて泥だらけになる事もないかと思います。
自己満足と言われれば、その通りですが、
自分で釣った魚を料理したり、山に登って涌き水でコーヒーを
沸かして飲んだりする気持ちに近いかもしれません。
もし、行かれるのでしたら、夏は暑く、蛇や蚊もいますし、
冬は寒いですので、春や秋の暖かい晴れた日がいいと思います。