電灯線アンテナ





色々な事情でアンテナ線や、アース線が張れない事があります。
そんな人には、電灯線アンテナがお勧めです。




電灯線アンテナとは


家庭用AC100V電源は、電気を供給しますが、同時に町中に張り巡らされた、巨大なアンテナとしても働きます。
そこで、家庭用AC100V電源から、ラジオ電波の高周波成分だけを引き出し、アンテナとして利用しようと言うのが電灯線アンテナです。

方法は2つあります。

1つは、電灯線にビニール線を40回くらい巻き付ける方法。



もう一つは、直接コンセントからセラミックコンデンサを使い高周波成分だけを引き出す方法です。

この方式で使われるコンデンサの耐圧について、電子工作の本などでは、AC125V耐圧やDC200Vなどが紹介されています。
私も今まで、コンセントとつなぐのは、コンデンサの片側だけですので、200V耐圧程度のコンデンサを使っていました。
しかし、200Vでも危険とのご指摘を受けましたので変更します。

その理由は、
普段私達がコンセントを100Vといっているのは、交流(AC)が直流(DC)100Vと同じ仕事をするだけの電力という意味で、AC電源線の電圧は、0Vを中心±141Vつねに変化しています。
その頂点と頂点の差は282V変化している事になり、更に、10%程度の変動がある事を考慮に入れると、311Vにもなり、耐圧200Vのセラミックコンデンサでは心配です。
また、AC100V電源は、電灯線アンテナとしてラジオの電波をキャッチしますが、それ以外にも、雷サージや工場などから出るの余計なノイズまで拾ってしまい、その先頭電圧は、時に5000Vを超える事もあるそうです。
(サージ:サージとは、急に変化する電圧や電流の事で、雷サージや工場からのノイズで、ゲルマラジオでも、ダイオードやコンデンサ、クリスタルイヤホンなどが壊れる事があるそうです。)

以上の理由からここでは、絶対安全とは言えませんが、手元にあるもので最も耐圧の高い1000V/270pFのセラミックコンデンサで作る事にしました。






改造ACプラグ型・電灯線アンテナ




作り方

ACプラグを準備します。
セラミックコンデンサは270pF/耐圧1000V
以上を使いました。
ACプラグのフタを開けます。
片側しか使わないので片方の端子を外します。
セラミックコンデンサの足を端子に巻きつけて
ネジで固定します。
もう片方の足は、プラグの穴から外に向けて
出します。
フタを閉めて出来あがりです。
使うときには、みの虫クリップ付きビニール線で
挟んで使って下さい。