可動コイル型メータ




アナログ・テスタなどに使われている、
指示計器として一番使われているメータです。
原理は、永久磁石と電磁石の反発・吸引力と、
回転軸を固定しているうずまきバネの力が
つりあったところで指針が止まる事を利用した物です。




可動コイル型メータの原理





永久磁石の中に可動コイルが置かれています。
(図は説明の為コイルの鉄心を省略しています。)
コイルは軸と一体で一緒に回ります。また、軸にはうずまきバネが付けられており、回転を妨げる方向に働きます。
永久磁石の磁界の中に置かれた可動コイルに電流を流すと磁界が発生します。(電磁石になります。)
可動コイルに起こる磁界の強さは、電流の量に比例し、出来る磁界の向きにより、永久磁石の磁界と反発・吸引して軸を中心にどちらかに回転しようとします。
ここで、軸はうずまきバネに固定されており、軸が回ろうとすると、電流の流れていない状態(うずまきバネが伸びも縮みもしていない状態)に戻ろうとします。
軸の回転する力とうずまきバネの止める力のつりあった角度で軸が静止します。止まった角度はコイルに流れる電流に比例するので、そこに目盛と指針をつけると、電流値を知る事ができます。



上の写真の電流計の箱です。
この電流計はフルスケール1mA・100Ωです。
裏に接続端子があります。
+・―の向きは間違いないように。
透明のカバーを外しました。
中にうずまきバネが見えます。
」のマークは、可動コイル型計器を表します。
Uの字の永久固定磁石の間に可動コイルを置いた形に似ていませんか?