パラメータ励振







パラメータ励振を確認した方法を説明します。
まず、フェライトコアは体積が大きいと電力も大きくなるので、なるべく小さい物を探しました。
次に、フェライトコアにホルマル線などを巻いて、インダクタンスを測ります。
この時、後で励振コイルも同じ穴に通すので、余裕をもって数回巻きます。
測ったインダクタンスから、適当な容量のコンデンサと組み合わせて共振周波数を決め、共振回路を作ります。
これに励振コイルを巻いて準備完了です。



次に励振電圧ですが、周波数可変可能な発振器の出力をオペアンプで組んだ加算回路に入力し、DC電圧と加算して作りました。
発振器は秋月の精密波形発生キットを利用し、加算回路はオペアンプはLM6361で組み、ボリュームで可変可能DC電圧と加算して、さらに出力をトランジスタでバッファしてパラメトロンに励振電圧を加えます。
なお、
精密波形発生キットは振幅が±5Vと小さいのでオペアンプで振幅を増幅しています。













励振電圧を加える前に、組み立てた共振回路の周波数を確かめます。
加算回路のDC電圧をボリュームで調整して0にして、発振器の周波数を共振周波数付近に調整します。
発振器を1次側(励振コイル)に接続し、2次側(共振回路)にオシロスコープを接続し、共振周波数(F)付近で信号が最大になる事を確認したら、そのまま周波数を2倍(2F)に合わせます。
合わせたところで、信号の振幅、DC電圧を増減して、パラメータ励振の信号(F)が出るか確認します。
うまく行けば、1次側(励振コイル)に入力した信号(2F)の半分(F)の信号が2次側(共振コイル)に現れます。




1次側:入力信号 2F(励振コイル) 200kHz
2次側:出力信号 F(共振コイル) 100kHz