電流加算型 R−2Rラダー回路


電流加算型のラダー回路は、今回製作したA/Dコンバータには使用しませんでしたが、考え方は大事なので、書き加えました。
ここでは、電流加算型ラダー回路を
、電流と抵抗の整数の比で説明しています。

@今、電流2Iが流れている抵抗Rの先に、Rより2倍電流を通しにくい抵抗2Rを並列に2本つなげます。
並列につないだ2本の抵抗2Rは、同じ値なので、電流2Iの半分のIが流れます。
A @で作った回路(赤)に、並列に2R(青色)、直列にR(緑色)の抵抗を加え、抵抗R(緑)に電流4Iを流すと、@で作った合成抵抗値(赤色)と青色の抵抗値が同じ2Rになるので、電流は半分の2Iづつ電流が流れ、更に赤色の合成抵抗の中では、Rに流れる電流2Iが、その先に並列に接続された2Rによって、半分のIづつに分れて流れます。
B同じようにAで作った回路にもう一段加え、今度は電流を8I流すと、電流4I、2I、1Iが得られます。
C更に、Bで作った回路にもう一段加え、電流を16I流すと、電流 8I、4I、2I、1Iが得られます。
回路図を書きなおします。
スイッチを付けると、デジタル信号4ビットをアナログ信号の電流に変換する電流加算型R−2Rラダー回路の出来上がりです。