低周波信号発生器キット
(Link man)



1029円の低周波信号発生器キットです。(2006.04)

電源は、9V(006P)
発振周波数は約1kHzで固定です。
出力波形は、方形波、三角波、SIN波のどれか一つをジャンパで選びます。
出力は、0〜200mVrmslまで可変できます。
方式は、555を使った無安定マルチバイブレータで方形波をつくり、フィルターを通して波形を整形して、三角波、SIN波を作っています。
簡単な回路なので、余り綺麗な波形は期待はしていなかったのですが、思ったよりSIN波形は綺麗でです。
増幅回路の実験などの信号源にオススメです。




説明書は英語ですが、絵で組み立て方が説明されています。
足りない部品がないか、または壊れている部品がないか部品表を見て良く確かめましょう。

回路基板は、組みたてる前に、
・部品の入る位置
・部品の向き
・取り付ける順番
などを考えてから作業に入りましょう。

※006P乾電池が1本必要です。
忘れずに買いましょう。

ミノムシクリップの付いたケーブルがあると実験の時に便利です。
※波形を見るにはオシロスコープが必要です。
半田付け作業に必要な工具は、

半田コテ
半田
コテ台
ニッパ

があればできます。

ピンセットがあると更に便利です。

ケースと基板をネジで固定する時に+ドライバーを使います。
ビニール袋の中の細かい部品は、数や値などが部品表と合っているか確かめましょう。

形が同じで値の違う物や、極性、向きのある部品を確かめておきましょう。
背の低い抵抗から取りつけていきます。
抵抗の種類も数も大分多くなってきました。

作業に入る前に、部品番号順に抵抗を並べておくと、間違いも少なく、スムーズに作業に入れます。

見た目の色合い、色の順番が似ている物は特に気をつけ、不安な時はテスターで測って確かめましょう。

準備ができたら、位置を確認して取り付けていきましょう。
ICソケット、ICを取り付けます。
向きがありますので基板のシルクの窪みにICソケットの窪みを合わせて取り付けます。
ICはICソケットの窪みを左にして、窪みを合わせるか、1番ピンマーク(○)が左下にくるように合わせて挿し入れます。

トランジスタとダイオードを取り付けます。

トランジスタは基板のシルクの切り欠きに合わせて入れます。

ダイオードは基板のシルク印刷の帯とダイオードの帯が合うように取り付けてください。


セラミックコンデンサを取り付けます。

C1、C2:10nF(103)
C3〜C6:47nF(473)
C7:100nF(104)

みんな同じ大きさ・形が似ているので、間違いないように取りつけましょう。
電界コンデンサを取りつけます。
向きがありますので気をつけて取りつけましょう。

C8,C9:1uF
出力レベル調整ボリュームを取り付けます。
力が加わるところですので、シッカリと置くまで挿し込んで半田付けしてください。

出力の「OUT」、「GND」ピンとジャパーピンをAピンづつ切って取り付けてください。

電池ボックスからのビニール線を取り付けます。

※極性を間違え無いように

赤い線は『+』に、
黒い線は『ー』に

取り付けます。

電池ボックスと基板を固定します。

穴位置を確かめて、ネジでシッカリと止めます。
ジャンパーピンにジャンパを挿します。
出力レベル調整ボリュームに軸を取り付けて完成です。
006P乾電池をりつけます。
電源スイッチが無いので、電源を取りつけると動作を開始します。
早速波形を見てみましょう。
オシロスコープのプローブを接続する前に、オシロの測定の準備をします。
オシロスコープの
ch1のプローブをプローブのGND端子とショートして、入力切換えをGNDにし、画面の中央にGND線を合わせます。

合わせたら、入力切換えをACにします。

ch1のプローブをGNDピンとOUTピンに接続します。
方形波から見てみましょう。

測定レンジ

『TIME/DIV』は0.5ms
『VOLTS/DIV』は100mV

での波形です。

『TIME/DIV』を0.1msにしました。

周波数は1kHzより若干低いようです。
また、555を使ったマルチバイブレータを使った割には、HレベルとLレベルの幅にあまり差がありません。

積分器出力を見てみましょう。
振幅が大きいので電圧レンジを広げました。

測定レンジ

『TIME/DIV』は0.5ms
『VOLTS/DIV』は200mV

での波形です。


『TIME/DIV』は0.1msに変更した波形です。

三角波を見てみましょう。

測定レンジ

『TIME/DIV』は0.5ms
『VOLTS/DIV』は50mV

での波形です。

『TIME/DIV』は0.1msに変更した波形です。
頂点が丸まった余り綺麗ではない三角波です。

SIN波を見てみましょう。

測定レンジ

『TIME/DIV』は0.5ms
『VOLTS/DIV』は50mV

での波形です。

なかなか綺麗な正弦波です。
『TIME/DIV』は0.1msに変更した波形です。

予想していたものよりかなり綺麗な波形です

とても
55を使った無安定マルチバイブレータから整形してつくられた波形には見えません。