スパイダー・コイル
ゲルマ・ラジオ




電子工作キットの定番キットです。
図画工作、技術家庭、夏休みの自由工作・自由研究などで
はじめて作ったキットが、ゲルマ・ラジオだったという人は、多いのではないでしょうか。

バー・アンテナを使うことなく、スパイダーコイルを、10回、20回と自分で巻いていき、
途中で何回か間違えながら「聞こえなかったらどうしよう」などと思いながら、私も作りました。


準備する物

製作の途中で、足りない物があると作業が中断してしまったり、
また、無理をして作ると失敗や怪我の元なので、必要な工具を表にしました。

キリを忘れ無理やり千枚通しで穴をあけ、失敗してコイル枠を割ってしまったり、
紙やすりを忘れ、カッターの刃などでエナメルメッキを削り、過って手を切ってしまったり、
エナメル線を切ってしまったり、また、うまくメッキが剥がれなかったため、
半田が付かなかったりなど、準備を怠る事はトラブルの元となります。

準備する工具

工具 用途
キリ コイル枠の穴あけ
紙ヤスリ エナメル線のエナメルメッキを削り剥がす
ニッパ エナメル線、ビニール線のカット
+ドライバー ターミナル、バリコン、ラグ板の取り付け
小型のモンキースパナ
無ければラジオペンチ)
ナットを押さえる
(ネジ締め付けの時ナットを押さえられるもの)
半田コテ(20〜30W) ビニール線、エナメル線、パーツの半田付け用
半田(太さ1mm) 電子部品を半田で付ける
セロテープ 線をとめる。



ぜひ、一緒に買い揃えて欲しい+α


このキットには、ゲルマ・ラジオに必要な部品が揃っています。
しかし、私が住んでいる場所では、このキットの部品だけでは、
電波が弱く、ラジオを聞く事は出来ませんでした。


そこで、私はラジオにアンテナとアースの線を付けました。

アース、アンテナ線の材料

材料 用途
ビニール線(10m)各1本 アンテナ用1本、アース用1本
みの虫クリップ(小)4つ ビニール線に付けする。




10mのビニール線の先に、みの虫クリップをつけた線を2本用意し、
一本は、水道の蛇口とラジオの一番下の端子をつなぎ、
もう一本は、スチール製の机の足とラジオの一番上の端子をつなぎました。
(水道の蛇口は、水道管が地下まで金属でないとアースの役割をしません。)





すると、今まで聞こえなかったのがウソのようにクリアな音声が、
クリスタルイヤホンからハッキリと聞こえてきました。
聞こえるようになってからは、さらによく聞こえるところはないかと、
ステンレスの調理台を挟んでみたり、スチール製の物干し竿を挟んでみたり、
地面を掘ってアースを取ったりと、色々試してみました。




しかし、この方法も放送局の近くでは必要無いかもしれませんし、
逆に放送局から遠いところでは付けても聞こえないかもしれません。
私個人的には、このアースとアンテナが一番重要な部品だと思っています。

受信できた放送局
放送局 周波数
ニッポン放送 1242kHz
NHK 594kHz
FEN 810kHz

上の3つの放送を受信できました。
ニッポン放送と、NHKはかなりよく聞こえました。
FENは、やっと聞き取れる程度でした。