ELEKIT
ROBOT ARM

MR-999



 TVなどでパソコンの制御によって動作するハンドロボットを見て、自分で動かしてみたい思った事のある人は結構いるのではないでしょうか。
 でも実際に使おうとすると、個人には高価過ぎて、自作しようとしても、一般の人には手に入らない部品が多く、断念した人も多いと思います。
私も8ビットパソコンを使っていた頃、ハンドロボットに憧れ、色々調べてみました。
当時、パソコンで制御できるタイプのハンドロボット、ムーブマスターが30万円程度しました。また、パソコンで制御は出来ませんが、コントローラーで人間が操作するオモチャのアームトロンというハンドロボットが数千円したでしょうか。
当時、ハンドロボット関係の本を見ては、何度か作ろうとチャレンジしましたが、解説本に載っているチェーンやギヤなどは、一般の人では手に入れる事ができず、また、手に入っても非常に高価だったため、断念してきました。

それから何年も経ったある日、秋葉原のラジオ会館にある若松通商で、ロボットアーム MR-999がパソコンで制御されているのを見付けました。
店員さんに聞いた所、
本体だけでも専用コントローラで制御でき、別売のインターフェース、ムービット・ラボ(IF-99)を使用すれば、パソコンからロボットアームを制御でき、自動運転ができるという事でした。

別売のMOVIT LABを使ったノートパソコンでの制御例 



ロボットアーム MR-999は、5つの関節を持つ5モータ制御のロボットです。
人の関節で言うと、指、手首、肘、肩が、回転できる台に載っている形になっています。
また、各関節の可動範囲が非常に広いので、ワークエリアが広く、それだけ大きな動作が出来ます。
弱点としては、駆動がステッピングモータではなく、DCモーターなので精度が悪く、正確な位置決めが出来無い事なのですが、その分、制御回路が入りませんので、おかげで値段がかなり安くなっていると思います。

ロボットアームは、何十万もするロボットと比べれば、精度や耐久性では劣りますが、ロボット教材としては、これほどコストパフォーマンスに優れている物は無いと思います。
まず、人間がコントローラで制御し、同じ事をコンピュータにプログラムして自動運転をさせてみて、ロボット制御がどのようなものか感じ、どこに
気をつけたらよいのかなど、ロボット制御に関する、基本的な考え方が身に付くと思います。


仕様
使用電池 単1乾電池4本(±3V)
消費電流 モータ1個当たり
300(無負荷)〜600mA(最大負荷)
最大定格過重 130g
可動範囲 ベース:350度
肩:120度
肘:135度
手首:340度
指の広がり:0〜50mm
寸法 本体
最大旋回半径360mm
最大高510mm
基台部W180xD180mm
コントローラ
W130xH45xD80mm
(突起物含む)
ケーブル長約950mm
重量 本体:約1050g(電池含まず)
コントローラ:約150g(ケーブル含む)
乾電池寿命 モータを2個同時に連続動作で約15時間
(アルカリ乾電池使用)
仕様には載りませんが、付属のマニュアルはとても良いです。
ロボットの解説が簡潔で系統的に書かれており、
読み物として、はじめての人にお勧めです。


ロボットアーム MR-999


ロボットアーム MR-999は、ELEKITロボットです